2010年4月2日金曜日

いよいよ桜の開花が始まった。
テレビでは桜の話題ばかりである。
日本人は桜が好きなのである。
桜の下で花見の宴会、なんて洒落ているのだろう。
桜は人を狂気にさせる・・・と何かの本で読んだが私もなんとなくわかる気がする。
夜桜も妖しい妖気に満ちているし、昼の満開の桜の下で空を見上げた時も
不思議な感覚に襲われる。
さっと散ってしまうのもなんとも儚げで潔い。

親鸞聖人の詠んだ歌があるがこの歌は私にはいろいろな意味で
戒めになっている。
「明日ありと思う心のあだ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」
夜半は やわ と読むのだそうです。

そうなのである。ついつい明日があるからと伸ばし伸ばしにしてはいけないのである。
大事なことを明日やればいいと思い、気がついたらタイミングを逸していた。
もう今さら悔やんでももう遅いのである。
桜は寝ている間に散ってしまったのである。

時々この歌を思い出しては、後で悔やまないように今やれることは今やろう。
と、自分に言い聞かせてはいるのですが。
そうしないと、私は後悔だらけになってしまうのです。
桜にたとえて昔の人も現代人も考えることは同じなのですね。
桜の美しい国に生まれてよかった、日本人でよかったと
桜の咲く頃にいつも思う私です。

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