2011年12月10日土曜日

かさこじぞう


昨日は今年最後の読み聞かせボランティアだった。
なるべく季節に合った日本昔話を読んであげようと思っていたので
今回は「かさこじぞう」にしたのであった。

朝、家を車で出ようと思ったら家の前の道路は事故で大渋滞。
これではとても間に合わないと思い
走ったり、歩いたりしながら小学校への20分の道のりを急いだ。
途中、遅刻しそうな小学生3人が学校へ向かって急いでいたが
事故処理が終わったお巡りさんが
この子供たちをパトカーへ乗せていた。
「私も小学校へ行くのです。乗せてください。」と言おうと思ったら
間に合わず行ってしまった。
そうして学校に着いたときは日頃の運動不足がたたり息が上がってしまっていた。

「かさこじぞう」のあらすじは
笠を編んでおじいさんが市へ売りに行く。
一つも売れずがっかりして帰ってくる途中
雪の中で道端に並んで立っているお地蔵さんたちに
一つ一つ笠をかぶせてあげるのである。
しかし笠が一つ足りずおじいさんがかぶっていた手拭いをかぶせてあげる。
いよいよ明日は正月という夜更け外で何やら重い荷物を
運ぶ音がする。
外にでてみるとなんとお地蔵さんたちが
お正月用のお餅やら野菜やらを運んでくれたのであった。

読んでいる間いつも集中できない児童がいて
先生の注意もまったく耳に入らない。
途中でどこかへ行こうとするし寝転がったり声を出したりと・・・
先生も大変だ。
最後に子供たちが感想を述べてくれたのだが
どの子も子供らしい意見だ。
ところがそのちょっと困った君がいきなり発言した。
「お地蔵さんはおんがえしに来たんだよ!」と
全く違う方を向いて発言したのだった。
集中できないから人の話を聞いていないと思っていたけれど実は
よーくわかっているのかもしれない。

でも読み手としては真剣に聞いてほしいなあ。
だって何を読んであげようか、といろいろ考えて
家で何回か声を出して練習しているのだから・・・
「今年の私の読み聞かせは今日でおしまいです。
来年の1回目の読み聞かせはこわ~い話をします。
ではまた来年!」と言って今年のボランティアは終了した。

来年1月の初めのお話は雪にちなんだ怖い話を読むつもりである。
だから怖い雰囲気を出すためまた何度も練習するつもりなのである。
ちゃんときいてくれるといいな・・・と
今から心配しているのである。

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