2011年10月27日木曜日

福島県天栄村のお米



今年も福島のお米が届きました。
以前バトミントン仲間が毎年お米を福島県天栄村の農家から買っていて
「とてもおいしいお米だから一緒に頼む?」と紹介してくれました。
もう何年もその農家からお米を届けてもらっていました。

30Kg、7000円、送料が1200円。それを毎年2袋から3袋
注文して娘夫婦にも分けてあげたりしていました。
福島のお米はとてもおいしくてふっくらもちもち、
玄米を近くのコイン精米所で精米して少しづつ大切に食べていました。
全く知らない農家の方でしたがお礼の便りをやり取りしたり
やがて福島の農産物を宅急便で送って下さったりと
なんだかあったこともない方なのにそんな心温まるやり取りが続いていました。


そして今年の大震災、原発事故、
私はもうお米を分けてもらえることは永久に出来なくなってしまうのではないかと
心配していました。
震災後落ち着いた頃に思い切ってお見舞いのはがきを出してみました。
今年のお米は分けていただけるのかどうかということも書きました。

そのままお返事がないまま何か月も経ちました。
テレビで福島の早場米が放射能検査で問題なしと判定され
やがて通常のお米も検査合格と言うことで福島県知事が安全宣言をしていました。
紹介してくれた仲間がこの農家とは知り合いで連絡を取ってくれて
お米を今年も分けてくれることになったのです。

この農家の方もお米は作ったものの分けてよいものか、
ずいぶんと悩んだことでしょう。
そして問題なしとの結果が出たので我が家に届いたのです。
今日新米を食べました。
つやつやと光り本当においしかった。
これから福島の農産物は風評被害で苦労するのだろうなと思うと
残念でなりません。
原発事故さえなければ・・・と悔しい思いでいっぱいです。

炊き立ての新米をかみしめながら複雑な思いにかられます。
震災前まで何の憂いもなくあたりまえに生活していた毎日、
そんなことは本当は奇跡なのかもしれないとやっとわかってきた私でした。

2 件のコメント:

  1. 天栄村といえばブリティッシュヒルズを思い出します.中世英国の街を天栄村の一角に再現したもので,当時の英国建築様式の建物で敷地を囲み,英国圏の外人をスタッフに配し,公用語は英語を使うなど,まさに中世英国に迷い込んだがごとく錯覚を覚えます.白銀に覆われる冬に四駆の車で訪れたものです.近くの羽鳥湖では氷結した湖面にワカサギ釣りのカラフルなテントがいくつも点在していた景色を思い出しました.take

    返信削除
  2. takeさん、天栄村にブリティッシュヒルズと言うものが
    あるとは知りませんでした。
    この農家の方はお米以外に「天栄村のりんご」なども
    送ってくれました。天栄村って名前からして平和な村、
    のどかな村という印象がありいつか行ってみたいと思っていました。冬景色もきっと素敵なんでしょうね。

    返信削除