2009年9月2日水曜日

庇を貸して母屋を取られる

我が家には以前ボブという雑種の犬がいました。
近所で貰い手がいなくて困っていたのでうちで飼い始めました。
ちょうど娘たちが小学生になるころでしたから、家族の一員と言うよりも
子どもたちの家来,子分として毎日学校から帰ってきた娘たちの良い遊び相手だったと思います。
9月はボブが死んだ月で赤い彼岸花がたくさん咲いていた時でした。
まもなくその季節がやってきます。
今日ボブのことを思い出していたらこんな出来事を思い出しました。

寒い冬でしたが毎晩ボブの小屋の中に野良猫が入ってきて、2匹で体を寄り添って寝ているのです。
飼い犬と野良猫が犬小屋の中で一緒に寝る??ついでに自分の餌まで取られても平気なのです。
とても信じられませんが本当でした。毎晩毎晩仲良く一緒に寝ていました。
「ボブはなんてお人好しなんだろう。優しい犬だね」と。。。
ところがある日、ボブが自分の小屋の前をウロウロして鼻声で鳴いているようなのです。
そして小屋に入らないのです。
覗いてみると何とそこにはあの野良猫が覗いた私に向かって恐ろしい顔をして今にも飛び掛らんばかりです。
そうです。ボブの小屋の中で子猫を生んでいたのです。
一体、どうやってボブを追い出したのか、いつ産んだのか、それにしてもなんてずうずうしい野良猫!
完全にボブは追い出され、小屋に入ろうとすると中から「シャー!」という母親猫の威嚇が聞こえます。
仕方なく私たちが母親と子猫を箱に入れて違うところに移したのですが、、、

しかしこのことが娘たちにはことわざのお勉強になりました。
親切心で良いことをしてあげたのに恩を仇で返されるとはこういうことだよ。と。。
  庇を貸して母屋を取られる

ボブのおかげでこんな出来事を経験した我が家でした。
ずっと前の話です。

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