2012年10月20日土曜日

小旅行

小旅行と言っても今日は自宅から車で15分という近さの
日本100名城の一つ八王子城跡に行ってきました。

偶然にも本日、市の八王子城ビジターセンターなるものが開館して
人々で賑わっていました。
八王子城は北条氏照が16世紀の戦国末期に築いた関東屈指の山城です。
豊臣秀吉の関東制圧で前田利家・上杉景勝軍に攻められ
一夜にして落城しました。

お城そのものは残っていませんが山城の形態は復元され整備されつつあります。
これは御主殿に通じる当時の雰囲気を考えて架けられた曳橋です。
この下は深い谷底になっています。
想像すると本当はもっと簡素な橋で敵が攻めてきたら
取り壊して敵が渡れないようにしたのではないかと思われます。



こちらは御主殿の滝です。
落城時御主殿にいた北条方の武将、婦女子らが自刃して
次々に身を投げその血で三日三晩川の水は赤く染まったという
言い伝えがあります。
そばに供養塔がありなんとなく嫌な感じがした場所でした。



本丸跡からの眺めです。
お天気も良く新宿副都心、西武ドーム、横浜まで見えました。
戦国の人たちもここから眺めたと想像しますが
果たしてどんな景色だったのでしょうか・・
そして何を思ったのでしょうか・・





本丸跡、曲輪、虎口、御主殿、曳橋など戦国時代にタイムスリップしたようでした。
今から400年以上も前にこんな山の中でお城に暮らした人達
どうやって地形を把握しこの場所を選んだのでしょうか、
人力で運び何もかも自分たちで調達したのでしょうか、
通信手段は何だったのか、
怪我や病気になったらどうしていたのか、
夏は暑くて虫だらけ、冬はとても寒いのに暖房や衣服はどうだったのか
どんな食事だったのか
情報はどうやって手に入れていたのか
自刃をするということはこわくはないのか、逃げ出したくないのか、
考えれば考えるほど興味は尽きない。

不思議なことにいまだにこの場所は怪奇現象の噂が絶えません。
真偽は別として確かにそんな話が出てもおかしくないと思います。
頂上の本丸跡に登ったら辺りには誰もおらず、朽ち果てた
お堂のようなものが立っていました。
まわりはうっそうとした森で怖くなり一目散に退散しました。
落ち武者なんか絶対に見たくないし・・・

自宅に帰った後気がつきました。
我が家の近くには「下げ坂」という峠があります。
八王子城落城の時討ち取った武将の首を下げて
通ったと言われています。
またその下げ坂の入り口近くは「死に畑」といわれ
その場所は何をやってもうまくいかない場所だと
言われています。
また「調井」(ととのい)という地名もあり
ここは八王子城に攻め込む前にここで軍勢が
作戦を調えたところと言われています。
そしてなにより我が家の隣に大きな塚があります。
小さな古墳のような感じです。
昔からこの下にはお侍が眠っていると言われています。
もしかしたら落城で落ちのびてきた武将だったのかも・・・
などと思いを馳せてみました。

今日は戦国の時代にタイムスリップしたような不思議な
時間を過ごした一日であった。
今夜は隣りの塚に眠っているお侍が夢に出てきそうである。





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