2012年5月21日月曜日

丸の内にて


今日は世紀の金環日食の日であった。
私は日食グラスを買うのを忘れてしまって、どうしようかと考えていた。
テレビでは刻々と日食の様子をカウントダウンし始める。
これを逃せば数百年後と言われているしもう見るしかないと腹をくくり、
裸眼で数回ぱっと見た。
太陽が欠け始めているのが瞬間見えた。
本当は裸眼では絶対にいけませんと言われていたのに・・・
そのうちご近所さんの鉄工所を経営しているご主人が
仕事の溶接で使う仮面みたいなものを持って来たので貸してもらった。
しかし完全な金環の状態は終わってしまっていた。

今日は高校時代のマンドリンクラブの6人の仲間が数年ぶりに
集まることになり東京駅の丸の内に参集した。
東京駅はかなり復元が進んでいた。
なんて立派な建造物なのであろうか。しばし感動して見入ってしまった。
遥か昔、6年間もこの駅から職場に向かっていたのに
あのころの私は目先のことで頭がいっぱいでそんな感動をした覚えはないのである。
今になって思えば惜しいことをした。
そして以前勤めていたビルの前を歩き、郵船ビルディングの前を通り、ブリックスクエアに到着。


学生時代の仲間は長く会わなくともあっという間に昔に戻り
何の気遣いも気にせず会話が弾む。
お互い顔を見ればそれなりの年齢なのに気持ちは高校生のままである。
ミクニマルノウチでランチを取ったのだがメニューにいちいち〇〇産のほうれんそう、
トマト、マイタケなどと能書きが書いてあるのだけれど
自分の住んでいるところの産地なのであった。
なんだこれではわざわざ電車に乗って丸の内まできてお金を払って
自分の地元の野菜を食べるなんて・・・と笑ってしまった。
ほんの少しづつ体裁よく並べられているけれど
我が家なら裏の畑から収穫した野菜をすぐ食卓にのせて
山盛り食べることができるのであるから。


その後、丸の内を循環する無料のバスに乗ってビジネス街をしばし車窓より見学。
そして懐かしい東京会館でお茶にした。



この6人の仲間のうち今現在3人が長いブランクの後マンドリンに復活した。
私も含めて個人レッスンを受けて、サークルにも所属している。
いましみじみ思うのは若い頃マンドリンクラブを経験したことは本当によかったと思う。
「とりあえず健康、今のところ未亡人もいないし、なんとか子供たちも大人になったし、」と、
過ぎ去った長い年月を思い、
昔、木造の古い校舎で合奏した仲間とここで会えたことに感謝したのであった。
しかしおばさん達って本当にいつまでもおしゃべりがつきないのね・・・・


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