2011年9月22日木曜日

うばすて山

今日の読み聞かせボランティアは 「うばすて山」であった。
直前まで「舌きりすずめ」を読むつもりでいたのだが
19日は敬老の日でもあったし「うばすて山」のお話を
読むことにした。

このお話、子供たちはあまりおもしろくないかな?と思っていたのだが
意外な反応が返ってきた。

村の掟で60歳になると老人は山に捨てられる。
心優しい息子は母親を捨てることが出来ず
山の途中で自宅に帰り母親を家に隠すのであった。

隣国の殿様の無理難題をこの母親が知恵を出すのである。
灰で縄をなう、これは塩水につけた藁をなって板の上で燃やす。
ほら貝に糸を通す、これはありんこに糸をつけ糸を通す。
たたかないでも鳴る太鼓、これは蜂の巣を太鼓の中に入れる。

そして最後は殿様もお年寄りの知恵に感嘆しうばすて山の掟を無くす。
という内容である。
おばあさんを山に捨てる時のページを読んだとき子供たちから
驚きの声がもれた。
あとで感想を聞くとそんなことかわいそうだとみな言うのであった。

先生が最後に「どうして殿様はうばすて山の掟を無くしたのかよく考えてみましょう」
と締めくくり読み聞かせは終わったのであった。

昔「楢山節考」という映画を見た。
今村昌平監督。主演は坂本スミ子、緒方拳だったと思う。
その内容がいつまでも頭にこびりつき離れない。
しかし今日の「うばすて山」はめでたしめでたしで終わった。

帰りにボランティアの役員はノートに今日の読み聞かせの内容などを
書いてから帰るのであるが、
私はどうしたことか自分の名前を書くところへ「うばすて山」と書いてしまい
他の仲間に大笑いされてしまった。
校舎をでたら台風一過、真っ青な青空が広がっていた。
次回は何を読んであげようか、と思いながら校舎をあとにしたのであった。

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