2011年9月9日金曜日

かぐや姫

日本むかしばなし
   かぐや姫
昨日は読み聞かせボランティアの日でした。
2学期初めての読み聞かせで子供たちも夏休みを終えて
元気一杯、黒く日焼けしてちょっとたのもしくなったようであった。
始まる前私が廊下で立って待っていると子供たちが教室から顔だけ出して
今日は何の本を読んでくれるのか探りを入れている。

私と目が合うと恥ずかしそうに引っ込んでしまうのである。
そのうち誰かが「今日はかぐや姫だ」と
早くも騒いでいる。
私も昔読んだきりで竹から生まれて最後は月に帰ってしまう・・・
そんな程度しか記憶になかった。

しかしじっくり読んでみるとおもしろい、
美しく成長したかぐや姫を手に入れるための公家たちの難しい宝物さがし。
「天の国にある仏の御鉢」
「決して燃えない火ねずみの皮衣」
「金の枝に銀の実をつけている蓬莱の木」
「海の底に住む龍が持っている玉」
「ツバメが抱いている子安貝」

かぐや姫は月の人だったのである。
最後は月より迎えの使者達が来て
おじいさんおばあさんに不死身の薬を
残して月に帰ってしまう。
この薬を飲まずに燃やした山が富士山であったという。

この竹取物語は日本最古の物語と言われている。
すっかり秋の気配になった夜空を見上げてみた。
満月にはまだ少し足りない月がでていた。
月の輝きは本当に美しいと思う。
いにしえの人も現代の私たちも同じ月をながめ
ロマンを感じる気持ちは同じなのかもしれない。

偶然にもかぐや姫を読んだこの時は
十五夜に近い。
お月見と言う情緒あふれる行事がある。
「うさぎうさぎ、何見て跳ねる~」と思わず口ずさんでみた。
秋の虫たちが足元で鳴いている。
日本っていいなあとしみじみ思った夜であった。

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