2011年6月27日月曜日

不思議なツバメ

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今年も3月の下旬にツバメが飛来した。
我が家の家の周りをグルグル回って家の中にも入ってきた。
きっと去年我が家に巣を作った親かそこから巣立ちした子供達かだろう。
はるか何千キロの海の向こうの南の国から身一つで迷いもせず
またやってくるなんて本当に感動ものだ。
しかし今年は家の増改築で解体が始まったばかりで
去年巣を作った玄関も取り壊されてしまっていた。

何度もテラスの軒下にやってきては巣を作るそぶりも見せたが
やはり営巣するには少し環境が良くないようでとうとう
今年は我が家での子育てはあきらめたようだった。
毎日大工さんが出たり入ったりでとてもじゃないけど子育てなんか
できないのであろう。
近所の家では軒下に作ったツバメの巣からヒナたちが毎日餌をねだり
親は忙しそうに飛び回って何ともにぎやかだ。
我が家は今年はさみしいなあ・・と思っていた。

ところが信じられないことに・・・・
我が家の窓を開けておくと毎日毎日ツバメが居間の中に
飛び込んできて部屋の中をグルグル飛び回る。
私が歩こうが座ろうが全く気にせず天井近くをホバーリングしそのうち
エアコンの上にとまるのだ。
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やがて口に草やら泥をくわえてエアコンの上に積みだした。
なんと我が家の居間のエアコンの上に巣を作るつもりなのだ。
いくら我が家がツバメには協力的だってこれはあんまりだ!
このまま許しておけばエアコンの上にヒナが誕生し私たちはヒナを見上げながら
食事をするようになってしまう。
窓も閉めることが出来なくなってしまうし。
我が家って家の中も外と同じ環境なの?
よっぽど私たちは信頼されているのかしら?
考えれば考えるほどわからなくなってきた。

でもやはり家の中で子育てされては困るからいつも網戸を
閉めたりしてツバメが入ってこられないように気を付けていた。
しかし毎日毎日このツバメはやってきて窓の近くを飛び回り
少しでも窓を開けっ放しで油断するともう家の中に入ってしまうのであった。
私たちはこのツバメに「ピーちゃん」と名前を付けて
「ピーちゃん、お願いだからもう入ってこないで」などと話しかけていた。

私はふと考えた。
こんなこといくらなんでもあり得ない。
このツバメ私と主人に何か言いたいことがあるのかな?
もしかしてこれは先月死んでしまった愛犬「メリーちゃん」の生まれ変わりなのかな。
メリーちゃんの死が悲しくていまだに引きずっている私たちのところへ
ツバメになって会いに来たのかな?

そう気が付いたら合点がいくような気がした。
主人に「このツバメはきっとメリーよ!」と言ったら
主人は嬉しそうに「そうだったのか、メリーがツバメになって
帰ってきたのか、だったらこの部屋でツバメに子育てさせてやろう!」
・・・・・・
まったくとんでもないことを言い出す始末・・・
このツバメがメリーだなんて言わなければよかった。
そして今日もまた居間を飛び回り夕方どこかへ飛んで行ってしまった。
家の中で子育てはごめんだけれど明日もきっと来てねと思っている私である。


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