「あ~、極楽、極楽」
この言葉、この頃とみに使うようになってしまった。
以前はなんて年寄り臭い言葉、こんなこと言うようになったら
もう私はおしまいだ・・
などとかなり鼻息荒かったのであるが・・・・
寒い夜、それも深夜お風呂に入る。
もう起きているのは私一人、家全体がしーんとしている。
今日一日毎度の如く忙しく、あちこち動き回り疲れ果て、
反省しきりの一日、それが何とか無事終わり、湯船に体を沈めた時・・・
出る言葉は「あ~、極楽、極楽」
お腹が空いて、昼食を食べそこね、やっと遅い食事にありついたとき。
猛暑の毎日、たいしたおかずでもないけれどささやかな夕食時、
冷たく冷えたビールをまず一口飲んだ時。
疲れた体を何とか引きずり風呂に入り、さて寝床にごろんと横になって
昔、親が言っていた「寝る程、楽はなかりけり」を実感した時。
お金を出してマッサージに行きその効果を実感した時。
「あ~、極楽、極楽」なんて素敵な言葉。
その一瞬、何とも言えず気持ちが良くて小さな幸せを感じればこそ出る言葉。
カッコ悪くも、年寄り臭くもないではないか。
これからはそう感じるたびに私はこの言葉を言い続ける。
今になってやっとわかった。
この言葉が多いほど幸せだということを。
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