2011年11月18日金曜日

ハエたたき


これはシュロでできているハエたたきです。
昔から我が家にあリました。
この度の家の増改築の際ほとんどの物を処分してしまったのですが
どういうわけかこれは残っていました。
なかなか味のあるハエたたきで100円ショップで売っている
プラスチックのハエたたきとは違います。

ハエは夏の時期の虫と言う感じがありますが
いえいえどうして11月になるというのにいまだに生き残っているのです。
しかしもう動作は鈍いし、まもなくお迎えがくるのでしょうか、
最後の力を振り絞って家の中で食べ物にたかったりしてうっとおしいです。
しかし今ならハエの観察をするのにはちょうど良いです。

昔高校生のとき英語の先生で「ハエ」というあだ名の男の先生がいました。
ハエのように両手をいつも刷り合わすのが癖でした。
体育祭の仮装行列でこの先生にハエの格好をさせて
グランドを練り歩いた記憶がありますがそれは高校生だから
許された懐かしい思い出です。

観察の結果わかってきたことがあります。
ハエは賢いです。
さんざん頭の周りを飛び回ったりしてさあ、ハエたたきでたたくぞ!と
ハエたたきを用意するといつのまにやらいなくなります。
しかたなくハエたたきを置いておくとまたやってきます。
なんだかハエに馬鹿にされているみたいです。

それとハエの好きな場所がわかりました。
今時分のハエは体力がありませんから暖かくてつるつるしているところが
好きなようです。
たとえば電気ポットの上とか炊飯器の蓋あたりにじっとしています。
そのようなときはハエたたきでやっつけるチャンスですが
まもなく死んでしまうしかわいそうかなと思ったりします。
あともう一つハエが好きな場所、それはピカピカ光るおでこや
つるつるした頭です。

主人はしょっちゅうたかられていてくやしがっています。
ハエの好きな場所を知っている私は「やっぱり・・・」などと思いますが
決して口には出しません。
ましてやハエたたきなど使えるわけがありません。
もうしばらくの命、そっと見守ってやりたいと思います。

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