2011年11月13日日曜日

ハーレーダビットソン

ハーレーダビットソンというバイクはなかなかカッコイイ。
若者ではなくそれなりのおじさまが乗るからカッコイイのだ。
よく高速のサービスエリアに集団で休んでいるところを見かける。
股を大きく開き乗る格好、鋲やらエンブレムを打ち込んだ皮ジャン。
エルビスプレスリーのジャケットの如く袖口やらにフサフサした飾りが
何とも言えず楽しい。
腹の出た体型だって皮のパンツも似合ってしまうし、
アメリカの警官がかぶっているようなヘルメットだって
本当はヘルメットをとれば禿げ頭かもしれないけど
サングラスも手伝ってどういうわけかカッコよく見えてしまう。

それにあのエンジン音、普通のバイクとは全く違うし
きっと運転したら気持ちいいのだろうな。
とにかくバイクだけではなくカッコからすべて決まらないと
ハーレーダビットソンに乗っているとは言えないのではないか。

話は変わるが私は昔、免許取り立てで原付バイクで走っている時
田植えが終わったばかりの田んぼに落っこちてしまった。
バイクは土手に引っ掛かり、自分は宙を切っておたまじゃくしがいる
田んぼに足から着地した。
その時のみじめさと怖さはずっと忘れられず
もう二度とバイクは乗らないと誓ったのであった。
けれどハーレーを見るとなぜかドキドキしてしまうのである。

私がまだ子供の頃よく父の叔父が家にやってきた。
この時の父の叔父はもう80歳近かったと思うが
お洒落でダンディーで普通のおじいさんとは全く違う雰囲気を持っていた。
聞くところによるとまだ日本にハーレーダビットソンが数台しかない時代
このハーレーの後ろに女性を乗せて「青梅街道」を飛ばしたものだった、と
言う話をよく聞いた。「青梅街道」というところが時代を感じさせる。
道行く人がみなびっくりして振り向いたものだという話を懐かしそうに
嬉しそうに話していた。
この叔父さん放蕩がたたって商売を傾けてしまったそうである。

ということでハーレーダビットソンは私にとって
子供の頃聞いたこの父の叔父さんの話やら
映画の「ターミネーター」でシュワ様が乗っているシーンや
ときどき見かけるおじ様たちの颯爽と走る姿などが
まぜこぜになってハーレーダビットソンはカッコイイと思っているのである。

おととし大事な昔からの仲間が亡くなってしまったが
彼はこのハーレーダビットソンにのって日本中を走った人だった。
オートバイ好きの主人は彼のように自分もいつかはハーレーに乗るのだと
決めている。
この頃しきりにインターネットで何か検索している。
覗いたらやっぱり中古のハーレーダビットソンを
見ていたのだった。
「ハーレーなんかうちでは買えないわよ」と言いたい言葉を
ぐっと飲み込んだ私であった。

2 件のコメント:

  1. ハーレーダビットソンは蓼科高原のメルヘン街道では良くグループになって走っていますね。ハーレーはゆっくり走っても絵になります。
    私は二輪には乗りませんが、バイク好きな人にとってはロマンなんでしょうんね。

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  2. poranさん、「女のロマン」って聞いたことがないですが
    「男のロマン」ってたくさんあっていいですね。
    この言葉はやはり若者には似合わない気がします。
    万が一、ハーレーが我が家にやって来ることになっても
    「もう仕方ないかな・・・」と思っています。(笑)

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