現在弾いているマンドリンはメンテナンスのため修理に出している。
1ケ月は待たないと仕上がってこないという。
その間、学生時代に弾いていたマンドリンを押入れから引っ張り出して
絃を替え、なんとか弾いている。
40年も前に高校のマンドリンクラブに入部したとき親に買ってもらったマンドリンである。
乱暴な扱いを物語るように傷だらけである。
やはりいつもの楽器と違って、なんとなくしっくりこない。
だから弾く時もいまひとつ気持ちが入らないのである。
とりあえずの仮の楽器という認識でいたのだが・・・
今日K先生のレッスンの日であった。
いつもとちがってフレットの押さえ方にも工夫がいる。
きれいな音を出すにはそれなりにどう押さえたらよいのか考えなくてはいけない。
先生曰く・・・
「この楽器だからって適当に弾いていない?
もっと、音の出し方、押さえ方をよく考えてみたら?
この楽器、大きな音は出ないけれど、まだまだいい音が出るわよ。
この楽器の弾き方を考えてみたら?
そういうことが他の楽器を弾く時にためになるのよ。
この楽器傷だらけね、ずいぶん弾いていたのね、これからも可愛がってあげたら?」
私はまさにがーーーんと頭を殴られた感じであった。
どうせ学生時代に使っていた古い楽器。今の楽器が戻ってくるまでの
仕方なしに我慢して弾いている楽器・・・
こんな気持ちをまさに先生に見透かされてしまった。
今日は目からうろこ、楽器に対する気持ちの根底を揺すぶられるほどの言葉であった。
高額な楽器につい目が行ってしまうけれど、もっと考え方を変えて
思い出ある楽器をもう一度可愛がってあげようと再認識した先生の言葉であった。
そうです、オチアイ君を写真に載せないといけませんね。
40年も眠っていたのですから。
オチアイ君の絃を青に変えてみました。どんな感じになってくるかな?
これから隠し持っていた音を
出してきてくれることを期待しているのです。
私はマンドリンは弾いたことがありませんが、クラシックギターでもほとんど同じように感じられます。
どんなギターでも気持ちを込めて丁寧に弾いてあげれば、そのギターの持つベストの音を出してくれるということだろうと思われますね。
Poran
一つ一つ個性があるのですね。
その個性を理解してあげて
丁寧に弾いてあげる。
どの楽器も同じ弾き方だった自分に反省。
恥ずかしいですが今頃やっとわかった次第です・・・
素敵な先生ですわ〜
ついつい私達は新しい物に気持ちが移って、お世話になった古い物を忘れてしまう。
私も気を付けたいと思いました^^
楽器も生き物ですね♪
楽器は生き物です。
弾く人の心を代弁してくれます。
可愛いと思わないで弾けば
それなりの音になるのです。
こんなことがわかっているようでわかっていなかったというのが正直なところでした。・・・