埼玉県行田市にある「古代蓮の里」でいま蓮の花が盛りとのことで
早起きをして行ってきました。
蓮の花は午前中には閉じてしまうそうです。
あいにくの雨でしたが雨に煙る蓮もなかなか風情があり
葉に溜まる雨がときどき大きな音を立てて落ちるさまにもビックリしました。
土曜日とあって蓮の花の中にたくさんの傘が咲いていました。
この行田蓮(古代蓮)は原始的な形態を持つ1400年から3000年前の蓮で
公共施設建設工事の際に偶然出土した種子が
自然発芽し甦り池に開花しているのが発見されました。
地中深く眠っていた多くの蓮の実が出土し
自然発芽して一斉に開花したことはきわめて珍しいそうです。
行田市の天然記念物に指定されています。
そんないわれを聞くだけでロマンを感じてしまいます。
古人(いにしえびと)たちもこの蓮を見て何を思ったのでしょうか。
百年にも満たない人生を生きる私たちにとって
数千年を経て甦った蓮の花をみて感動すら覚えます。
花が散った後花托が残ります。
この中に蓮の実が入っています。
まるで鉢の様に見えます。
死後、浄土で同じ蓮華の上に生まれようという、日本の仏教上の思想で
「一蓮托生」という言葉があります。
この花は仏教やお釈迦様と結びついていますが
「蓮は泥より出でて泥に染まらず」という言葉がありますが
本当に清浄な聖性の象徴のような花でした。
梅雨のひと時、私の日常の雑事から解放してくれた古代蓮の群生でした。
0 件のコメント:
コメントを投稿