入れ歯のおじいさん
昨日、栗の収穫に行くため野良着に着替えてさあ出陣!と軽トラックに乗ろうとしたとき、
庭におじいさんが入ってきました。
「無人販売、買いに来たけどなんにも無いよ。」
「あ~、今日はみんな売れちゃったんです。」
「昨日、お宅で栗を買ったけどもうないの?」
「あっ、昨日の方ですね。栗なら,まだ詰めてないのがありますよ。待っていてもらえばすぐ詰めますよ。」
そして二人で並んで腰を下ろしてネットに一緒に栗を詰めだしました。
「栗の仕事はたいへんだべ。(~だべはこのあたりの言葉)」
「まったくだよ、ふんとうにことだよ、(本当に大変だよ)おじさん。」 私もこのあたりの言葉になってくる。
そうやって、しばらく世間話をする。
「あれー?奥さん昨日の人?」
「そうですよ。昨日無人販売のところで並べていたでしょう。」
「なんだ同じ人?」
「昨日も今日も同じ人ですよ」
「なんだってまた、若い人かと思ったら。。。へー。まるで別人だねーー。」
これって良い方に解釈したらよいのか、悪い方に解釈するのか?
(それよりおじいさん、入れ歯がガタついてるよ!しゃべるたんびにガタガタ言っている。今にも外れそう。。。)
「奥さんとこの栗は新鮮だね。また来るよ。」
「ありがとうございます。またよろしく!」
「あいよ。またね。」
と、私はおじいさんの後姿を見送りながら手を振る。
(今度来る時は入れ歯作り直してきてねーー!)
秋の午後のさわやかに風が吹き抜ける庭でのちょっとした会話でした。
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