2009年6月22日月曜日

梅仕事 パートⅠ


梅の収穫が始まりました。我が家には梅の木がありますので、今年も収穫しました。
今年は梅は違いの年(不作という意味)であまり採れませんでした。
まず10kgをもぎました。梅干にします。少ないけど実は大きいです。

数日おいて、梅が熟してくると黄色くなり、とてもよい香りが漂ってきます。
このタイミングが大切です。いつまでもおいておくと、傷のある実から腐り始めてしまうし。
かといってあせると青いままで漬けると梅干は失敗します。
以前、青いまま18Kgの梅を漬けてカビが出てしまい、大失敗!
誰にも言えず、この梅を内緒で裏の畑の草がぼうぼう生えているところにぶちまけて知らん顔していましたら、、、
次の日、主人がそこを草刈り機で草を刈りました。
見事にバレたのです。「誰だ~。梅を山ほどここに棄てたやつは~」



このくらい黄色くなればそろそろ漬け時です。
毎年、私は20Kgから30Kgぐらい漬けています。
この量を漬けるのは、力仕事です。
重石も川原に転がっていた石です。
いちいちアルコールの消毒だの、うめを一つ一つふきんで拭くだの、、傷のあるのは省くだの、あまりの多さに
そんなことはできません。「ええいどうにでもなれ!」ぐらいの気持ちで漬けます。
おばあさんになったら絶対できない仕事です。
今年は40kg漬けます。一日では漬けきれないので数日に分けて漬けます。


しかし、水が上がってくるまで、気持ちはドキドキです。
水が上がれば、第一段階は成功です。次に赤しそが出るまでが、カビが出る危険が一杯で、第2の段階です。
ここをクリアーしたら、後は,土用を待って干します。
40Kgを炎天下に3日間、毎日朝干して、夕方しまうのは体力勝負です。突然の夕立にも気を使い、お昼に一つ一つ
天地返しをします。その後一晩夜干しをして完了です。



今年の梅干は成功するでしょうか?またブログに経過を載せていきたいと思います。
実は私は梅干は大嫌いで一粒も食べません。
じゃあなぜ、そんなに梅干を作るのか?
山に登る人になぜ山に登るのかと質問するのと同じだと思います。
そこに梅があるからなのです。
そして、人に差し上げて喜ばれるのが嬉しい、作っている過程が楽しい、ただそれだけで
毎年、数十Kgの梅干を作っているのです。
世の中にはこんな人間もいるのです。

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