私の仕事は一般事務職だが
クレームの電話受付から始まり、未入金のお客様への督促、嫌な仕事も多い。
その上重い商品を積んだりどかしたりと肉体労働もあり、
ついでにお茶くみ、コピー取りと何でも屋である。
でも仕事で一番精神的にこたえるのがブラックリストに載るようなおかしな人からの電話を
取ってしまった時である。
その男性からの電話を受けた時は最低限の話で終わらせるように相手にしないよう
指示があるのだがどうしてこうして電話で暴言を吐きまくるのが生きがいのような人なので
電話を取ってしまったら最後万事休すである。
前回も同僚がその電話を受けてしまい、何もこちらは悪くないのだが
ただひたすら謝り続け、罵詈雑言を聞き流し相手が疲れるのを
待つしかないのである。
そしていつもの通り「バカ女、お前の歳はいくつだ」と言われて
彼女は「51歳です」と小さく答えてしまった。
その年齢が面白くなかったみたいでますます男性は激高していた。
で、今日は私がその電話を受けてしまったのであった。
はなから怒りはじめ私の返答が気に入らなかったらしく何時もの通り
「バカ女、年はいくつだ、」と切れまくっていた。
「61歳です。」と正直に云えばどんな反応をするかと
一瞬思ったのだけれどそれはやめて黙っていた。
最終的に相手は怒鳴り散らすのに疲れたみたいで
私も受話器を耳から離し机の上に置いて他の仕事をしながら
聞いていた。
やがていつのまにか電話は切れた。
血圧上がって具合悪くなったのかしら。
年はいくつだ、と言われてこう答えれば良かった。
「18歳でーす」
こんなチャンスめったになかったのに残念であった。
今度またこの電話に当たったときはそう云おうと思っているのである。
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