いつも老犬の糖尿病でお世話になっている動物クリニックの院長先生の実家は
我が家のすぐ近くである。
冬の間老犬のお散歩はしなかったが陽気も良くなって陽も延びたし
夕方仕事から帰ってから私は犬の散歩に出かける。
もう目も良く見えず耳も遠くなりやせ細って情けない毛並みに成り果て
ヨタヨタ歩く様は涙を誘うが散歩には連れ出してあげようと思うのである。
するといつもこの院長先生のお母さんに道で会う。
この家にも我が家と同じ年齢のマルチーズの老犬がいて
院長先生から実家のマルチーズは年老いてつるっぱげ状態だと聞いていた。
今日も道で行き会ってその犬の話になった。
しかし我が家の老犬ほど禿げてはいないそうである。
私は「この犬、糖尿病で2週間に1回は院長先生にみてもらっていて
人間並みの治療を受けているんですよ。先生にはお世話になります」と言ったら・・・
「あ~ら、そうなの、うちの犬だってよぼよぼしてあちこち悪いけれど
医者になんか行かないわよ。そのうちなんとなく治っちゃうもんよ。
それだって長生きしているし。
まったく今の犬は昔と違って医者に診てもらえるからね、幸せだね」という話であった。
これが息子が獣医さんであるお母様のお口から発せられたお言葉であろうか・・・
まったく面白い話もあるもんだとつくづく思ったのであった。
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