2013年10月15日火曜日

恐かった映画館

先日夜に一人で映画を観に行った。
主人も山へ行ってしまったので映画でも観ようかという気になったのである。
自宅から車で15分ほどのイオンモールの中に入っているイオンシネマである。

始まる15分前に到着したのであったが夕食を食べていないのに気がついた。
どうも一人だと夕食を作るということから解放されてしまって
自分の食事だけならどうでもいいや・・・という気になってしまう。

あわててフードコートでラーメンを食べたのであった。
チケットを買ったら開始時間がほんの少し過ぎていた。
でも初めは他の作品の紹介だからあわてることはないのだ。
この映画館はいくつもの映画を観る部屋があって
2番という部屋に入っていった。

もう部屋は暗くなっていて大画面には何やら映像が始まっていた。
自分の指定席を探しながら階段を上っていくと・・・・
私は妙なことに気がついた。
お客が誰もいないのである・・・・

これって怖いと思った。
たった一人で広い映画館の中で映画を観るって・・・
なんて贅沢な、とかいう問題ではない!
とても私にはそんな勇気はない。
観る映画はホラーではないけれど。
一人きりで恐いから帰りますなんていう理由は通らないかな。
チケットの払い戻ししてくれるのかな?
誰も座っていない並んでいる席が真っ暗になった部屋で
画面の明かりに照らされて不気味に見えてきた。
それにたった一人のために映画を上映するなんて赤字ではないのか?
一応私も女性の端くれであるから何かあったらどうしてくれるの?
などと余計なことまで考えてしまった。

すると後ろの方で何か気配がした。
ぎょっとして振り向くとなんと年配の夫婦が最後列にたった一組座っているではないか。
最後列は真っ暗で気がつかなかったのである。
「あ~、人がいた。」と少し安心して席に着いたのであった。
作品が始まったけれど、しかしどうも落ち着かない。
もしかしてあの人達、もう一回振り向いたらいなかったりして・・・
あるいは映画見終ったら実は私一人であったとか。

それにこの作品はちっとも面白くなかった。
途中で昼間の疲れから猛烈に眠くなってしまって居眠りしてしまった。
はっと目が覚めたとき、まさか私が眠っている間に後ろの夫婦、
退場してしまったのでは?などと急に怖くなって後ろを何度も振り返って
確認してしまった。
ついに終わりになって字幕が始まったとき後ろの夫婦より先に
扉まで走って出ようとしたら扉が開かなかった。
恐怖がこみ上げてきて思いっきり力で押したり引いたりしたら
扉がやっと開いて廊下の明かりが目に入ってきた。
泣きたいほど怖かった。
こんな恐い経験初めてだった。

ちなみに観た映画というのはメリル・ストリープ、トミー・リー・ジョーンズ
主演の「31年目の夫婦げんか」という作品。
我が家も31年目の夫婦だから何か面白そう・・・
と張り切って観に行ったのであったが。

やはり映画館というのはほどほどにお客が入っていないと
楽しめないのだと実感したのであった。
そしてできれば連れがいた方がいいのだと・・・


















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