2014年1月11日土曜日

白内障

私の母は御年83歳になるのであるがあちこち具合が悪いと言っている。
先月両目の白内障の手術を受けたとのことで経過は良好らしい。
私が電話で手術後の感想は?と聞いたところ
ものすごい勢いでまくしたて始めた。
これがマシンガントークというのであろうか。
受話器を耳から少し話さないと鼓膜が破れそうである。
そして話が延々と長い。

何しろ世界が変わるほど?(大げさなんだから・・・)良く見えるようになって
こんなに家の中が汚かったのかと思ったそうである。
いつも近くに住んでいる私の妹が家の中が汚いと言っているのが良くわかったそうである。
つまり掃除が行き届いてなくても汚れが見えなかったのである。

そして極めつけは鏡を見て自分の顔の汚さにびっくりしたそうである。
これはよく見えて嬉しかったのか、悲しかったのか。
しかし母は自分の顔に悲観するでもなく、
自分の同年齢の近所のお友達の顔にも同じようにびっくりしたと言う。
そして思わず「あなたの顔汚いわね」と言いそうだったというのだ。
私は母が本当に相手に言っていないことを信じたい。

という白内障手術後の母の経過報告であった。
きっと私が遊びに言ったら「まあ、あなたの顔・・・・ね。」と
絶対言われそうである。
まあでもいいか本当のことなんだから。
私だって眼科の先生から白内障がありますね、と言われているのだから
いずれは手術をしてもっと世の中がはっきり見えるようになる予定なのである。
その時私はどのような感想をもつのか、今から楽しみである。

ということで、
お正月は孫たちがやってきて母に会いに行けなかったから
近いうち行くわと言ったら、
「何を言ってんの、寒いんだから来なくていいわよ。
それより忙しくって疲れているんでしょ。体、休めなさいよ。
暖かくなったら来なさいよ。」とけんもほろろに断られた。
83歳の母に体を心配されるとは・・・・
この母の性格に私は似ていない・・・・

「今の医学って素晴らしい!」と母のハイテンションな言葉で電話は終わりになった。
母はやっぱり元気なのである。







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