マッサージ機
我が家にはマッサージ機なる代物がある。
主人がこれを買いたいといった時には私は声を上げて大反対した。
しかし知人の息子さんがこの販売をしているということで
展示品を格安で手に入れることができるとの話になり結局私の反対も空しく
我が家にやってきたのであった。
やってきたマッサージ機はまるで飛行機の機長が座る操縦席か
あるいは映画で見るSFの宇宙船の操縦席に見間違えるほどの
大きくて重くて黒くて可愛げもなにもあったもんじゃないものだった。
はじめ主人はこれを居間に置くといっていた。
きっとお風呂上りビールでも飲みながらテレビの前で居間の団欒を感じながら
ゆっくり至福のマッサージにかかるつもりであったらしい。
冗談じゃあない。
こんな大きな操縦席が居間にあったらただでさえ狭い居間がこれに占領されて
身動きも出来なくなってしまう。
我が家が豪邸で何十畳ものリビングなら私は許しもするがたかが8畳足らずの居間に
どうやってこれを置くというのだ。
と、いうことですったもんだの果てこのマッサージ機は母屋の仏間の隣の6畳の部屋に置くことになった。
母屋は古くて暗くて寒くて夜なんぞはとても一人で行くことは出来ない。
今は誰も住んでおらず物置と化している。
私は夜、何か母屋に取りに行くときは絶対に翌日の昼間に持ち越す。
座敷わらしが出てきそうである。
とても怖くて一人では行けない。
以前娘達が子供の頃、母屋で義父、義母と娘達は夜一緒に寝ていたのだが
娘が夜「小さな小人さんがタンスの上にいる・・」などと言っていた。
そうしてこの高額なマッサージ機は母屋の仏間の隣にでーーーーんと鎮座まします。と相成りました。
仏間の鴨居にはご先祖様のお写真がずらーーと並びマッサージにかかっている人間を
上から見下ろしてくださる。
そうして真冬の寒い夜、風呂上りにこの寒い暗ったいご先祖様に囲まれた部屋で
たった一人でマッサージにかかる気分といったら・・・・
と、いうことで、とうとう何年も主人はすっかりマッサージ器にかかることを辞めてしまった。
「高額なお金を出して買ったのに無駄遣いだ、これ以上使わないのだったら処分する!」
という私の言葉に危機を感じたのか今ではマサージ機にまたかかるようになった。
愛犬メリーちゃんと一緒にマサージ機にかかるようになったのだ。
メリーちゃんを膝に乗せて二人で?プルプルと振動に震えている様はまったくもっておかしい。
「メリーちゃん、ありがとう、これからもよろしく頼むね。あなただけが頼りだから」と
扉の隙間から覗いて私は手を合わせているのである。。。。。。
主人がこれを買いたいといった時には私は声を上げて大反対した。
しかし知人の息子さんがこの販売をしているということで
展示品を格安で手に入れることができるとの話になり結局私の反対も空しく
我が家にやってきたのであった。
やってきたマッサージ機はまるで飛行機の機長が座る操縦席か
あるいは映画で見るSFの宇宙船の操縦席に見間違えるほどの
大きくて重くて黒くて可愛げもなにもあったもんじゃないものだった。
はじめ主人はこれを居間に置くといっていた。
きっとお風呂上りビールでも飲みながらテレビの前で居間の団欒を感じながら
ゆっくり至福のマッサージにかかるつもりであったらしい。
冗談じゃあない。
こんな大きな操縦席が居間にあったらただでさえ狭い居間がこれに占領されて
身動きも出来なくなってしまう。
我が家が豪邸で何十畳ものリビングなら私は許しもするがたかが8畳足らずの居間に
どうやってこれを置くというのだ。
と、いうことですったもんだの果てこのマッサージ機は母屋の仏間の隣の6畳の部屋に置くことになった。
母屋は古くて暗くて寒くて夜なんぞはとても一人で行くことは出来ない。
今は誰も住んでおらず物置と化している。
私は夜、何か母屋に取りに行くときは絶対に翌日の昼間に持ち越す。
座敷わらしが出てきそうである。
とても怖くて一人では行けない。
以前娘達が子供の頃、母屋で義父、義母と娘達は夜一緒に寝ていたのだが
娘が夜「小さな小人さんがタンスの上にいる・・」などと言っていた。
そうしてこの高額なマッサージ機は母屋の仏間の隣にでーーーーんと鎮座まします。と相成りました。
仏間の鴨居にはご先祖様のお写真がずらーーと並びマッサージにかかっている人間を
上から見下ろしてくださる。
そうして真冬の寒い夜、風呂上りにこの寒い暗ったいご先祖様に囲まれた部屋で
たった一人でマッサージにかかる気分といったら・・・・
と、いうことで、とうとう何年も主人はすっかりマッサージ器にかかることを辞めてしまった。
「高額なお金を出して買ったのに無駄遣いだ、これ以上使わないのだったら処分する!」
という私の言葉に危機を感じたのか今ではマサージ機にまたかかるようになった。
愛犬メリーちゃんと一緒にマサージ機にかかるようになったのだ。
メリーちゃんを膝に乗せて二人で?プルプルと振動に震えている様はまったくもっておかしい。
「メリーちゃん、ありがとう、これからもよろしく頼むね。あなただけが頼りだから」と
扉の隙間から覗いて私は手を合わせているのである。。。。。。
コメント
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実に面白くて、つい、声を出して笑ってしまいました。(アッ、失礼笑ってはいけませんね)
本当は、暑さを吹き飛ばす怖い話かもしれません。次も楽しい話題をお願いします。
ブログを書いている甲斐があるというものです。(笑)
まだまだありますので徐々にご披露しようと思っています。。。。